【取締役の人数】会社設立 取締役の人数を何人にすべき?意思決定のスピードvsもうひとつの理由。

私の会社は資本金300万円の資産管理会社(株式会社)です。このブログを読まれている方もこれくらいの規模の会社の設立を想定されていることと思います。そういう設定で書かせてもらいますね。※ただしあくまで私の経験をもとにした主観によるものです。

会社を設立するためには、取締役を決めないといけません。何人にするか、誰にするか。まず起業したいと思っているあなた自身は確定です。「自分の会社を自分で作って自分で経営する」ということで、「あなた=発起人=代表取締役」これは決定です。その他の取締役をどうするか。※もちろん発起人と代表取締役を別にすることもできますが、ここでは、それを想定していません。

結論

  • 代表取締役1人で良い-シンプルイズベスト・意思決定のスピードを重視せよ-

一般的に取締役の人数が増えると意思決定のスピードが落ちます。会社の方針を決定するのに、取締役全員にお伺いを立てるのですから当然ですよね。私の会社は取締役が3名(私、父親、弟)です。取締役が3名いることでいくらか手間が発生しました。以下、私が体験したことを記載します。

取締役が多い場合に発生する手間

設立登記の時

まず会社設立の時に、取締役全員の実印押印と印鑑証明書が必要となります。私の場合、父親と弟は遠方に住んでいるため、二人から印鑑証明書を送ってもらい、実印押印が必要な書面を郵送して、押印後、送り返してもらうという手間が発生しました。もし取締役が私ひとりなら、この手間は発生しませんでした。

支店登記の時

私の会社は支店を設置しましたが、その際も代表取締役ひとりの判断だけでは決定することができませんでした。取締役(父親と弟)の承認が必要でした。事務手続きに手間がかかりますから意思決定のスピードという点ではビハインドです。※定款の内容により本記載と異なる場合があります。

利益相反取引

私の会社は資産管理会社で、実家の資産を管理するというミッションを持っています。例えば取締役である父親の資産を会社に売却しようとしたなら、それは利益相反取引となり総会決議が必要な事案ということになります。もし父親が取締役でなかったなら、”利益相反”取引は発生しないことになります。

なぜ私の会社は3人なのか。

  1. 実家資産の管理
  2. 資産規模の拡大

私の会社は資産管理会社で2つのミッションを持っています。まず実家資産の管理という面では、個人ではなく、みんなで支えていく存在として会社を設立したため、父親、弟を取締役に置きました。

次に資産規模の拡大という面で、この中の”資産規模”という言葉に着目すると、私の会社は「資本金300万円の小さな会社」ということになります。しかし父親を取締役に置くことで「資本金300万円+実家資産の会社」という風に見てくれます。そのように見て欲しいということで、明示的に父親を取締役に置いたというのが正解です。そして資産規模の違いは融資に影響します。

これは私の会社特有の場合だと思いますので、基本的には意思決定のスピードを重視した代表取締役ひとりが最も効率的ではないかと思います。

まとめ

  1. 【取締役の人数】会社設立 取締役の人数を何人にすべき?意思決定のスピード vs もうひとつの理由。
  2. 結論
  3. 取締役が多い場合に発生する手間
  4. なぜ私の会社は3人なのか。