【日本政策金融公庫】バーチャルオフィス/ネットバンクだと創業融資を受けることができない?

会社を設立すると思いのほか出費がかさみますよね。会社設立時には資本金と登記費用が必要でした。私の会社は資産管理会社なので、仕入などは発生しないのですが、それでも会社を運営していくために必要な最低限の費用として、顧問税理士への報酬、オフィスの賃料、グループウェア(Google Workspace)、会計ソフト(freee)等が毎月発生します。また一時的にですがパソコンも15万円ほどしました。税金もかかりますしね。

創業時の資金調達の選択肢として、日本政策金融公庫の創業融資があります。今回、私はこの創業融資を受けることができましたので、私が経験した申請~融資実行までの流れをお伝えしたいと思います。

また最後に創業計画書に私が記載した内容を紹介します。参考にして下さい。

日本政策金融公庫の融資の特徴

  • 創業間もない会社にも融資してくれる
  • 低金利
  • バーチャルオフィスでも可能
  • ネットバンクでも可能

日本政策金融公庫では、本店がバーチャルオフィスだからという理由で融資審査を断られることはありません。またネットバンクだからという理由で断られることもありません。

私の会社の場合

  • 本店:DMMバーチャルオフィス(大阪梅田店)
  • 法人口座:GMOあおぞらネット銀行
  • 資本金:300万円
  • 設立:2022年3月
  • 会社形態:資産管理会社
  • 主な事業内容:不動産の管理・運用・賃貸 等

申請

Web申請

  1.  トップページ
  2. 「インターネット申込(国民生活事業)はこちら」をクリック。
  3. 「国民生活事業(事業資金)のお申込はこちら」をクリック。

入口がわかりにくいですが、私のように一人でやってる創業間もない会社は国民生活事業として申し込みます。

ただWebの申請を全て終えるには結構時間がかかりました。1時間程かかったと思います。不慣れな方は時間に余裕をもって開始して下さい。※途中で保存もできたと思います。

提出するもの

  • 法人の履歴事項全部証明書
  • 創業計画書
  • 運転免許証

私は日本政策金融公庫との取引がはじめてでしたので、上に示した資料が必要でした。

創業計画書

融資の採否はこの創業計画書の出来に掛かっていると言っても過言ではありません。

必要なものは、”情熱です”。創業時はまだ具体的なものは何もないかもしれません。しかし、自分の事業はどのようなビジネスモデルで、売上がいくら上がりその内利益はいくらか。そのために必要な設備投資や運転資金はそれぞれいくらか。熱く熱く記載しましょう。そうすれば、自然に創業計画書の内容は、細かな項目・金額を含めて全て頭に入っているはずです。

審査期間

Web申請だったからか短かったです。私はゴールデンウイーク前の4/27にWeb申請して、5/6に電話がありました。GWを挟んでいましたから、営業日で数えれば2~3日ですね。その電話で面接希望日の確認があり予約を取ってもらいます。私は仕事の都合で5/17にお願いしたのですが、公庫の担当者の方はその前の週をイメージしていたようです。早いですね。

面接時に提出が必要なもの

  1. 源泉徴収票(直近年分)
  2. 預金通帳(個人、法人全て)※直近6か月分の取引履歴が確認できること。
  3. 公共料金の支払明細
  4. 法人としての支払い(今までに法人として支払った項目)
  5. 私の住宅ローンの明細
  6. 本店事務所の契約がわかるもの

これらは、後日郵送されてくる郵便物に記載されているようですが、バーチャルオフィスなので転送されてくるのに時間がかかることを伝えると、電話口で教えてくれました。

あと預金通帳は原本の提示が必須とのことでしたが、全ての口座をネットバンクで管理していることを伝えると、PCを持参し画面を直接確認してもらうということで、納得いただきました。公共料金の支払い明細、住宅ローンの明細、本店事務所の契約がわかるものもPCの画面を直接見てもらいました。ただしPC画面のハードコピーは持参していきました。提出が必要となった場合、すぐにお渡しできるようにです。

私はこれらの提示物の一覧をパワポ1枚にまとめておきました。加えて、PC画面を確認してもらう項目(ネット銀行など)には、リンクを貼りパスワード入力等を極力省略して、面接時に担当者の方に待ってもらわなくてすむように準備しました。

面接

  • 自分のビジネスモデルは論理的に説明できるようにしておきましょう。
  • 自分のビジネスの売上や利益(予定)は金額も含めて記憶しておきましょう。
  • 何にいくら融資して欲しいのか論理的に説明できるようにしておきましょう。(資金使途を明確に)

面接は創業計画書をもとに、ビジネスの概要などを聞かれます。面接が進むと各金額の根拠等を聞かれたと思いますが、緊張していたのかあまり覚えていません。

そんな中、担当者の方から何回か言われて記憶に残っている言葉があります。

  • 「資金使途が不明確なものには融資できません。」

私の場合、資産管理会社で、資金使途が明確なものがあまりなく、苦しい説明をした記憶があります。私は運転資金として700万円の融資をお願いしたのですが、結果は100万円となりました。おそらく資金使途が明確な運用資金として認められたのは、顧問弁護士費用(半年分)だけだと思います。なかなか思い通りにいきません。

面接では自分のビジネスを、熱量MAXで熱く、誠実に、正直に伝えましょう。そうすれば思いは伝わると思います。

結果・申込書記載・融資実行

  • 融資金額:100万円
  • 融資利率:1.68%
  • 融資期間:7年

面接から10日程度で、結果と融資金額・融資利率等の連絡があります。私は700万円申請しましたが、結果は100万円となりました(融資していただけるだけありがたいです)。

その後、日本政策金融公庫から融資申込書が郵送されてくるので、記載して返信します。返信が日本政策金融公庫に到着して約4営業日後に融資実行となります。私は6月30日でした。

しかし、ここで問題発生。

ネット銀行は返済口座に設定できない。

ネット銀行の口座は融資を受けることはできますが、返済口座に設定することはできないようです。私はJAバンクの法人口座も持っていたのですが、JAバンクも返済口座としては不可でした。

あせりました。JAバンクの口座があるから大丈夫と勝手に思っていたからです。しかもこの返済口座が決まらなければ、融資申込書を提出することができません。※公庫の担当者様からもご心配いただきました。そして、ゆうちょ銀行が創業間もない&バーチャルオフィスの会社に対して口座を開設してもらえやすいこと、アドバイス頂きました(ありがとうございます。)。

  • りそな銀行
  • ゆうちょ銀行

まず、りそな銀行に申請し運よく口座開設して頂くことができました。

公庫ダイレクト

融資条件や返済状況をWebで確認できるものです。この公庫ダイレクトの登録にあたり、もうひと苦労あったので、ご報告いたします。

公庫ダイレクトのパスワードは郵送で送られてきます。しかも本人受取限定郵便で送られてきて郵便局での受取です。バーチャルオフィスには、本人受取限定郵便が郵便局に届いた通知が届きます。この通知には受け取り郵便局と保管期限が書かれています。その通知が自宅に転送されてくるわけです。

  • 注意! バーチャルオフィスに本人受取限定の通知が届いたときは即刻個別転送すべし。

個別転送せずに通知を受け取ると、すでに保管期限を過ぎていることがあります。私は1回目の通知を受け取るのが遅く、本人受取限定郵便はすでに郵便局から送り主に差し戻されていました。

2回目はマッハで個別転送して通知を受け取りました。しかし場所は会社住所の近くの大阪郵便局。わたしの住居は大阪の南の方にあります。転送依頼を試みましたが、なぜか転送依頼できませんでした。スマホでやってもPCでやってもできませんでした。原因はわかりません。chromeだからか?edgeでないといけなかったのか?電話で依頼しようとしても、電話はいつも繋がりませんでした。

結局、半休とって大阪郵便局まで取りに行きました。かなり愚痴が混ざってしまいましたが、この公庫ダイレクト、頑張って申し込まなくていいのではないかと後から思いました。だって融資明細書も後日郵送で送られてきますしね。

(参考)創業計画書 左側の記入例(私の場合)

創業の動機

2022年3月〇日に株式会社を設立しました。第1ステップは実家資産の管理で、第1期(~2022年9月30日)の売上は10万円/月(駐車場管理)を予定しています。また次期は57万円/月(駐車場運営+不動産賃貸)の売上を見込んでいます。第2ステップは売上の拡大(主に不動産賃貸業)で、経営安定化のために手元流動性資金の確保が必要と考えています。つきましては今回の会社設立及び売上拡大に係る運転資金等のご融資をお願いしたく、ご依頼申し上げます。

経営者の略歴

2002年4月 〇〇株式会社 入社(現在に至る)・・・勤続20年
※主に品質およびアフターサービスに関する企画・戦略を担当。
[スキル] 2008年に博士(工学)を取得。統計手法を用いたデータ分析を得意とする。経営分析等に応用する予定。

過去の事業経験

事業を経営していたことはない。

取扱商品・サービス

取扱商品・サービスの内容

①駐車場運営:5,000円/月・区画(現在、65区画契約中)
②不動産賃貸:35,000円/月・物件(現在、住居2物件契約中)

セールスポイント

・運営する駐車場の立地は、隣地に田辺市役所が2023年度中に移転完了する好立地。
・賃貸業の不動産物件の立地は、「味光路」と呼ばれる200店舗以上もの飲食店が軒を並べる和歌山県下有数の飲食街に位置する好立地。

販売ターゲット・販売戦略

・駐車場運営:法人および一般個人。将来的に市役所職員等。
・不動産賃貸:一般個人。

競合・市場など企業を取り巻く状況

・和歌山県田辺市の人口減少。
・和歌山県田辺市の少子高齢化。
・コロナの影響による観光客の減少。

取引先・取引関係等

販売先

法人(和歌山県田辺市) シェア88%
一般個人(和歌山県田辺市)12%

外注先

株式会社□□□□□□(和歌山県田辺市)

まとめ

  1. 【日本政策金融公庫】バーチャルオフィス/ネットバンクだと創業融資を受けることができない?
  2. 日本政策金融公庫の融資の特徴
  3. 私の会社の場合
  4. 申請
  5. 面接時に提出が必要なもの
  6. 面接
  7. 結果・申込書記載・融資実行
  8. ネット銀行は返済口座に設定できない。
  9. 公庫ダイレクト
  10. (参考)創業計画書 左側の記入例(私の場合)
  11. まとめ