【駐車場】父親名義の駐車場の売上を会社に計上する|事業承継

私の会社は資産管理会社で、実家資産の管理がミッションの1つです。今回、父親が個人事業として運営していた駐車場の売上を、設立した会社に計上するように事業構造を変更しました。このブログでは、この構造改革の一連の流れについて、私自身の事例をお伝えします。

駐車場の事業規模

  • 売上:約500万円/年
  • 契約台数:約100台
  • 形態:青空駐車場

契約書を作成して契約を締結する。

  1. 契約書の雛形をさがす。
  2. 契約書を作成する。
  3. 契約書を取り交わす。
  4. 私が取り交わした契約書(実物)

契約書の雛形をさがす。

  • bizocean

契約書など書いたことがないよ。なにをどんな風に書いたらいいのかさっぱりわからない。これが普通のサラリーマンにとっては正直なところだと思います。私もそうでした。

紹介したいのが、書式・テンプレートのポータルサイト「bizocean」です。私は、今回の事例に当てはまる契約書のテンプレートをbizoceanで選びました。そしていくつかの契約書の文言を組み合わせて契約書を作成しました。

契約書を作成する。(以下、必須事項)

  • 契約の当事者は、父親⇔会社
  • 会社は父親から対象の土地を借り受け、駐車場として運営する。
  • 契約を解除するときは、この土地を無償で返還する。
  • 固定資産税の約1/2の額を、賃料として会社が父親に支払う。

基本的な書式はbizoceanで選択したプレートに従って書きますが、私の場合、相続発生時のことを勘案して、契約書に盛り込まなければならない必須事項がありました。この点についてはクラウド税務相談(税理士ドットコム)で、税理士さんに相談して確認しました。

契約書を取り交わす。

  • GMOサイン

契約書が完成したら、当事者双方が内容を確認して、契約書を取り交わします。従来でしたら、双方が署名・押印した契約書を2部作成し、収入印紙を貼って双方で一部ずつ保管するというのが通常でした。

最近、電子契約のサービスが普及してきました。電子契約サービスとは、契約書の取り交わしをクラウド上で行うものです。私はGMOサインに登録して、父親と契約書を取り交わしました。

今回、父親との契約であったため、私にとってメリットの多い電子契約での取り交わしをお願いしましたが、まだまだ紙面での取り交わしが一般的だと思います。先方が紙面での取り交わしを望む場合は、それに応じるのが良いと思います。私も父親以外とは今のところ全て紙面での契約です。

私が取り交わした契約書(実物)

貸主変更通知の送付(実物)

貸主が父親→会社に変更になったことを、各契約者様に通知しました。この通知には貸主が変更になることと、賃料の振込口座が変更になることが、記載されています。

注意として、この通知の内容が信頼できるものかどうか、契約者様は気になるようです(考えてみれば当然ですよね)。

私の場合、通知書に管理会社様の連絡先を記載していました。管理会社様が第三者の立場で契約者様に説明していただけたので、契約者様にもしっかり納得いただけました。

なお、私はこの通知書を「Webゆうびん」を使って各契約者様に通知しました。

今後しなければならないこと

  • 賃貸借の登記
  • 無償返還の届け出

賃貸借の登記を法務局に行います。また無償返還の届け出を税務署に行います。

まとめ

  1. 父親名義の駐車場の売上を会社に計上する
  2. 駐車場の事業規模
  3. 契約書を作成して契約を締結する。
  4. 貸主変更通知の送付(実物)
  5. 今後しなければならないこと