会社の設立を決意して、会社のミッションや目的、目指すべき姿を考え始めた人も多いと思います。一方、会社の設立までにどのくらいの期間がかかるのか。どのような準備が必要なのか。不安に思う人もいると思います。このブログでは、私の体験として、会社設立に要した期間と必要な準備についてお伝えしたいと思います。
目次
手続開始:2022年3月4日/会社設立:2022年3月24日/計20日 ※私の場合
私が会社設立までに要した日数は20日でした。途中、弟の印鑑証明が届かないといった待ち時間を含みますので、最短だと2週間ほどで完了するのではないかと思います。なお、私は全ての手続きを司法書士の方にお願いしました。
会社の設立には定型の手続き、書式がある。
会社の設立手続きは、ほとんどが形式的なもので、考えなければならないことはほとんどありません。以下に私の場合の手続き例を記載しますので、参考にしてみて下さい。
前もって準備したこと※私の場合
- 会社名を決める。/ 会社形態を決める。
- 本店の住所を確定する。
- 会社の実印、銀行印、角印を準備する。
- 役員になる人の印鑑登録証明書を取り寄せる。
- 資本金とする額が振り込まれた通帳。
ひとつずつみていきましょう。
会社名を決める。/ 会社形態を決める。
私は会社の形態を株式会社にしました。よって会社名は「株式会社 〇〇不動産」か「〇〇不動産株式会社」かで迷いましたが、語呂がいい「〇〇不動産株式会社」に決めました。
本店の住所を確定する。
- DMMバーチャルオフィス
私は会社の本店住所をDMMバーチャルオフィスの大阪梅田店にしました。登録までに審査期間が1週間ほど必要ですので、早い時期に登録申請しましょう。最初の契約は個人で行い、会社設立後に法人契約に切り替えます。バーチャルオフィスに不安を感じる人もいると思いますが、全く問題ありません。非常に優れたシステムです。是非活用しましょう。
会社の実印、銀行印、角印を準備する。
- 二代目東洋堂
私は会社の印鑑(実印、銀行員、角印)を二代目東洋堂で作成しました。ネットで注文できて大変便利です。即日出荷とありますが、会社名が決まったら早い目に注文しておきましょう。私は「会社設立3本SET 芯持黒水牛(実印と銀行印が丸棒)」を選択しました。また電子印鑑も一緒に申し込みました。
役員になる人(全員)の印鑑登録証明書を取り寄せる。
取り寄せるだけです。早い目に取っておきましょう(3ヵ月以内)。これは個人の印鑑登録証明書です。会社のものではないのでご注意を(会社実印の登録証明はこの段階でまだ存在しません)。私の場合、役員に父親と弟も含めたため、全員の証明書がそろうまでに時間がかかりました。
資本金とする額が振り込まれた通帳。
- 自分名義の通帳Aを用意する。通帳Aには資本金の金額が預金されている。
- 自分名義の通帳Bを用意する。
- 通帳Aから通帳Bに資本金額を振り込む。
- 通帳Bを司法書士に提出する。
単に資本金額の残額がある通帳ではなく、「資本金として振り込まれた」という行為がわかる通帳を提示する必要があります。前もって準備しておきましょう。
考えなければならないこと
- 定款の内容
- 決算期
定款の内容
定款って何を書けばいいのか、さっぱりわからない。具体的な事業内容とかまだ決まってないし。。。というのが私の正直なところでした。
しかし、定款というのは抽象的な記述でいいようです。むしろ抽象的な方が良いようです。
私の会社は不動産業なので、Googleで「不動産業 定款」を検索するとたくさんの例文が出てきました。その中からしっくりきたものを選んで定款としました。
具体的には、以下のように記載して司法書士の方に提出しました。
- 不動産の賃貸及び所有・管理・利用
- 前各号に付帯関連する一切の業務
ありがたいことに、司法書士の方から「不動産の売却」を追加した方がいいとアドバイスいただきました。修正して手続きをお願いしました。
決算期
私の会社は、10月1日~9月30日を決算期にしました。つまり9月が決算月になります。決算月と繁忙時期が重ならないようにするのが良いようです。
私の会社の場合、具体的な決算期は以下のようになります。
- 第1期:2022年3月24日(設立日)~2022年9月30日
- 第2期:2022年10月1日~2023年9月30日
- 第3期:2023年10月1日~2024年9月30日
できる限りの準備をして司法書士の方に依頼しましょう。前もってメールや郵送で送っておくと、よりスムーズに進めることができると思います。
※準備物をしっかりチェックし、忘れ物がないようにして、司法書士の方を訪問しましょう。私は個人の実印を持っていくのを忘れてしまい、次の日、再訪問しなければなりませんでした。
以上の内容は、私の経験を記載したものでした。一般的な設立手順は以下のサイトに詳しく書かれていますから、ご参考下さい。
- 弥生のかんたん会社設立
- マネーフォワード クラウド会社設立
- freee会社設立
会社設立後
- 司法書士の方から成果物(会社設立完)の引き渡し。
- 都道府県税務署・市町村、税務署等への届出
司法書士の方には、取得可能な公的書類(法人の全部事項証明書、法人の印鑑証明書等)を取得しておいてもらいましょう。後日、法人の銀行口座を開設する際に必要になります。これら証明書が手元にない場合は自分で取得しなければなりません。役所は平日17時までなので、1日有休取ることになります。
会社設立後、都道府県税務署・市町村、税務署等への届出が必要になりますので、こちらもお忘れなく。私は顧問弁護士の方に全てお任せしました。
まとめ
- 会社設立までにどのくらいの期間がかかるか。
- 手続開始:2022年3月4日/会社設立:2022年3月24日/計20日 ※私の場合
- 会社の設立には定型の手続き、書式がある。
- 前もって準備したこと※私の場合
- 考えなければならないこと
- 会社設立後
設立日は大安にする人が多いようです。司法書士の方から「設立日はいつにしますか?」ときかれると思うので、前もって決めておくのもいいかもせれません。